田ノ平浮立
平成25年7月15日(月)、市の無形民俗文化財「田ノ平浮立」が行われました。
浮立は、松浦市内では松山田(調川町)、浅谷、土谷(いずれも福島町)などが現在まで継承されています。
この田ノ平浮立は江戸時代からの流れをそのまま伝承しており、
県道から少し山手に上った林にある祇園社まで大名行列を模した道行きを行った後
境内で神事と舞の奉納を行います。
道行きは、棒使い・槍・大太鼓・鉦・締太鼓・銭太鼓・ササラヒキの形態で行われ、
揃いの衣装を身に着けた踊り手たちが続きます。
笛の曲目は7曲あり、人形おどりはあやつりの型で残っています。
哀調漂う笛の音と鉦、太鼓の作り出すリズムが林に染み渡るなか、茣蓙に陣取った地区の住民はひととき舞をながめ、滞りなく神事が終了するとたちまち語らいの場へと。後継者不足のため、地域の伝統行事の継承が難しくなっていますが、地元の方たちが大事に、何より楽しみながら浮立を守っていることが感じられます。