元寇遺物「大イカリ」
平成21年5月3日から松浦市立鷹島埋蔵文化財センターにおいて木製大椗の公開を開始しました。
この大椗は蒙古襲来いわゆる元寇の元軍船の椗で、1281(弘安4)年の弘安の役の折の台風で沈んだと見られており、鷹島海底遺跡において平成6年11月神崎港改修工事に伴う発掘調査により発見された複数の椗のうち最大のものです。
途中で欠けている椗の長さ(中心部の椗身(ていしん))は2.74m、欠けていなければ推定で7.3mあったとみられ、重量は重りとなった2つの椗石 (いかりいし)(計338kg)を含めて1t近くだったとみられています。このことから、この大椗を使って停泊していた船は40mほどの大きさであっ たことが推測されています。
多くの方々にぜひ見学していただき、730年前の元寇の歴史を感じていただければと思います。
大椗の発見から一般公開までの略歴
平成6年11月 | 発見 |
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同年12月 | 引き揚げ |
平成9年9月~ 平成10年7月 | ポリエチレングリコール前処理 |
平成10年8月 ~ 平成20年8月 | ポリエチレングリコール処理 |
平成20年9月 ~ 平成21年3月 | 真空凍結乾燥処理 |
平成21年5月3日~ | 一般公開 |
注意
テレビ・雑誌等の取材については、必ず事前に松浦市教育委員会の許可を得ておく必要があります。許可については時間的に余裕をもって早めに申請を行ってください(2週間以上前には申請書を提出してください)。事前に許可を得ていない場合の取材はお断りいたします。
申請書提出先
松浦市教育委員会 文化財課 文化財係 (松浦市役所内)