観光講座まつうら塾開催
松浦の歴史や文化、景観、食などの地域資源について
「ひろく・あさく・たのしく」学びませんか?
まつうら観光物産協会では、平成25年10月から毎月1回、
全6回の講座「まつうら塾」を開催します。
伊万里湾を介し、大陸とのかかわりの深い松浦。地理的要因、歴史的な成り立ちなどから形成された独自の景観、文化など、松浦には奥深い魅力や味わいがたくさんあります。こうした松浦の魅力について、市内の歴史や文化にくわしい達人の方や、伝統行事の担い手、食や魚、植物のエキスパートの方々、市外の専門家などの多様な講師をお呼びし、「ひろく・あさく・たのしく」知るための講座を開催します。
■講座は全6回。通しでの受講、興味のある回だけの受講、どちらも可能です。
■各回とも定員は15名です。
※主に松浦市民の方を対象にしておりますが、市外の方の参加応募も受付いたします。
■受講料は無料ですが、実費を徴収する回がありますのでご注意ください。
■全6回の講座を修了された方には「まつうらよかとこ案内人」の認定証を授与いたします。また、ボランティアガイドとしての活動に役立てることもできます。
【講座の内容】(予定)
まつうら歴史学1・2
1. 今福松浦家と志佐松浦家 平成25年10月13日(日)13時~16時 於:今福町東部交流センター
唐津から長崎県北部一帯にかけて興った松浦党とはどんな集団だったのでしょう。市の名にもなっている松浦家について学びます。
○志佐松浦家について~松浦党の歴史~(50分)
松浦家3代清公の子、貞は、志佐の地を治め「志佐氏」を名乗りました。以後、志佐氏は、平戸松浦家に吸収されるまでの間、海外交易をさかんに行いました。今も志佐のまちには志佐家のなごりがそこかしこに残っているのです。当時のようすを思い浮かべつつ志佐松浦家のお話を聞いてみましょう。(休憩10分)
○松浦家のおこりとなりたち~宗家松浦家と梶谷城~ (50分)
宗家今福松浦家のおこりとその後の推移について学びます。約千年前、今福から始まった松浦家は、およそ50家を束ね、唐津から伊万里、長崎県内は北部から島原、五島、壱岐に勢力を広げた松浦党といわれる武士集団の礎となりました。この回では、松浦家の始祖、源久公のルーツを探ります。
☆オプショナルツアー(60分※希望者のみ・保険代がかかります)
講師の方と今福町の史跡を実際に歩いてみましょう!
2. 元寇史を伝える 平成25年11月17日(日)13時~16時 於:鷹島歴史民俗資料館他
元寇終焉の地として知られる鷹島。バスによる島内の史跡巡りや資料館見学を通し、元寇史について学ぶほか、鷹島の魅力について、歴史や文化、産業などの面から探っていきます。
○元寇史を伝える~鷹島神崎遺跡と元寇遺物~ (40分)
鷹島歴史民俗資料館・埋蔵文化財センタ-を見学。国指定文化財「鷹島神崎遺跡」や元寇遺物などを見ながら学芸員の山下寿子さんから、蒙古襲来の顛末と当時の世界情勢、日本の様子、松浦地域の当時の状況などを踏まえながら当地でどんな戦いが繰り広げられたのか、説明を受けます。
○元寇史跡を巡るバスツアー(バス・60分)
歴史民俗資料館を出発し、島内の主要な元寇史跡を実際に見てみましょう。案内は、鷹島ボランティアガイドとして活動されている現役ガイドさんです。
○鷹島の歴史~風土と産業をふり返る~ (60分)
鷹島の風土や産業、伝統文化などの通史について、地元に詳しい市民の方からお話を聞きます。蒙古襲来の地としての印象が強い鷹島ですが、松浦家ゆかりの史跡や島踊り等の伝統文化を今に残す風光明媚な半農半漁の島としての一面も。鷹島肥前大橋架橋により陸続きとなった鷹島の今と昔のくらしぶりについて学びます。
まつうら地域学1・2・3
1. 地域に息づく生活文化 平成25年12月15日(日)13時~16時 於:今福町東部交流センター
〇松浦民俗史~身近な伝統行事から~(40分)
浮立、じょうめうち、もぐらうち、じゃんがら、女相撲、百手講、大般若、神迎え・・・つい最近まであったのに廃れてしまった年中行事や、どっこい今も残っているおまつり。または全国的にも珍しい奇祭。地域の宝ともいえる伝統行事について後継者の方や地元にくわしい方と一緒にたのしく学んでみましょう。(休憩10分)
○松浦市外伝~まつうらの自然・植物・魚~(60分)
隠れた松浦の主役、魚。魏志倭人伝にも「好んで魚ふくを捕うるに、水、深浅と無く、皆沈没して之を取る」と記されたように、太古から松浦の人たちは豊かな海とともに生きてきました。この海に棲む魚のこと、海の民のくらしの成り立ちについて勉強します。また、松浦の豊かな海を作り出す山、野について、植生の面からも学びます。
○松浦の文芸~方言や民話から~(60分)
地域に伝わる民話、民謡、方言などから松浦の人々のいとなみをふり返ります。松浦地方の民話や土地ごとの歴史、方言などを織り込んだサークル「おばしゃま」の抱腹絶倒オリジナル作品を上演します。こちらは入場自由(入場料無料)となります。
スペシャルゲスト!サークル「おばしゃま」の公演 12/15(日)15:00頃開演予定
←サークル「おばしゃま」
志佐町上高野地区の女性たちが結成した劇団サークル。結成13年。脚本、演出、演者、舞台道具すべて手作り、上高野の方言バリバリの舞台はどこへ行っても大爆笑・大人気。地元に伝わる民話や普段のくらしを素材にした新作を毎年上演している。女優たちは、家事や仕事や地区の用事、農作業諸々をこなしながらサークル活動に勤しんでいる。
2. 風土が作り出す景観 平成26年1月19日(日)10時~16時 松浦駅(予定)発着バス見学
○くらしと自然環境が織りなす景観~ひゃーし考~(40分)
よそから松浦を訪れる人がまず目にするのが景観。地元に暮らしていれば当たり前の風景も、観光客の方にとっては驚きの光景かもしれません。松浦独自の景観として現在研究が進められている「ひゃーし」(高生垣)についてお話を聞きます。
○実地見学 (60分・バスで御厨方面へ)
御厨地区に多く残っているひゃーしを見学。その後は星鹿港へ移動し、第3回の講座で学んだ「漁撈」の歴史が作り出した松浦の漁村を散策します。(昼食休憩はさみバスで福島へ)
〇産業遺産~炭鉱史を振り返る~(60分)
福島町の歴史と文化をたどります。椿と棚田といろは島、と美しい景観を誇る福島は、一方で北松地区一帯に興った炭鉱業で栄えたエネルギーの島でもあります。現在、炭鉱遺構はほとんど残っていませんが、一部、飛島に当時をしのぶ遺構があります。飛島のボタ山を対岸に眺め、現在はガス備蓄基地に姿を変えつつも日本エネルギー産業の一端を担う福島について学びます。
〇土谷棚田~福島ならではの景観~(30分 バスで土谷地区へ)
日本の棚田百選、日本夜景遺産にも登録されている景勝地、土谷棚田を見学します。
3. 風土が作り出す食文化 平成26年2月9日(日)10時~15時 福島町福島保健センター
○地域伝統食の継承~「まつうら食」先人の知恵~(120分 休憩含む)
松浦の家庭や土地に伝わる地域伝統食について学びます。その地の特性を生かして考えられた伝統食は無駄がなく理にかなった完全食であり、唯一無二の地域文化資源といえるでしょう。鹿児島県霧島市で食育や「食の文化祭」を主催している千葉しのぶさんを講師にお招きし、伝統食の継承についてお話をお聞きします。松浦ではどんな伝統食があるのか、参加者の方からもどんどん情報提供していただくことで、地域独特の食文化を探っていきます。
○福島食の文化祭見学(自由参加です)※協力:福島食研究会
福島食研究会が福島地区の家庭料理や伝統料理などを持ち寄り、展示し、試食する食の文化祭を同会場で開催します。地元のおかあさんたちの秘伝レシピ、同じ素材でも家庭によって違う料理法、またはなつかしい郷土食等々、どんなメニューが登場するでしょうか。地元食の深い世界をのぞいてみます。
まつうらおもてなし学
おもてなしの実践へ 平成26年3月9日(日)13~15時 於:今福町東部交流センター
○自分らしいおもてなし(100分 休憩含む)
6回の講座のしめくくり。ヨソから来る人をどう迎えるのか、どのように満足してもらうのか、もし自分が訪れる側ならどうしてほしいだろう…、とワークショップ形式で考えます。おもてなしに「正解」なし。コーチングのプロ、内木場三保さんにお手伝いしていただきながら、その人なりのおもてなしの答えを一緒に出していきましょう。
修了式
全講座終了時に、修了式を行います。
全6回受講された方には、「まつうらよかとこ案内人」の認定証を授与します。
◆講師の皆さん◆
《まつうら歴史学》
松浦市史談会 磯本 保氏
松浦市史談会 加椎 敏郎氏
松浦市立鷹島歴史民俗資料館 山下 寿子学芸員
《まつうら地域学》
松浦市教育委員会事務局文化財課 中田 敦之課長
新見 タカ氏
宝亀 秀臣氏
外部講師・写真家 藤田 洋三氏
外部講師 NPO法人霧島食育研究会代表 千葉しのぶ氏
《まつうら地域学》
外部講師 こころcom代表 内木場三保氏
◆この他、多彩な市民アドバイザーが登場の予定です◆
◆お申込み方法◆
お名前とご住所、お電話番号、年齢を添えて
まつうら観光物産協会までお申し込みください。
電話 0956-76-8822 FAX 0956-76-8834
メール info@matsuura-guide.com
◆申込の締切◆
全6回受講を申し込まれる場合、または1回目(10/13)を受講希望される場合は、
平成25年10月8日(火)までにお申し込みください。
2回目以降の希望回の申込みは、前月末までにお申込みください。
例:2回目(11/17)の申込〆切は10月末日